プロフィール
- 転職時年齢:30代半ば
- 卒業大学:私立大学
- 前職の経験:戦略ファーム2年(その前は商社)
- 転職先:外資PEファンド
- 給与はあがったか:+1,000万/年
- 英語レベル:Fluent
選考の対策期間
(1)全期間
- 4-5か月程度でした。ファンドの選考を受ける前に緩やかにファンドの情報収集やモデル、ケース、ビヘイビアの対策を2か月程度しました。
- そして、選考にアプライし選考期間2.5か月程度の中で並行して対策を継続しブラシュアップしていきました。
(2)モデル対策
- 最初の1か月の間でエージェント提供資料を基に基礎を固めたり、選考が始まってからは自分なりにモデルを作ってファンドにいる知人に見てもらいフィードバックを貰いました
- かちっとしたものでは、ウォールストリートプレップで1週間程度対策しました。そのうえで、実際の選考でフィードバックも受けながらブラシュアップしていきました。
(3)ケース対策
- 選考を受けながらファンド各社の投資ポートフォリオやエージェントが保有する想定課題、自分が投資してみたい個別企業を起点に対策しました。1社につき2-3分で良いので「自分ならこうする」と言えるアイデアを持っておくのが重要です。
- 特に、投資ポートフォリオ分析の負荷が高い選考初期と、ケース面接が入りやすい選考後期に田中さんとの対策でケース面接を仕上げていきました。
PEファンドを目指した動機
- コンサルで得た戦略思考をレバレッジして企業価値向上や、戦略が実行された結果にコミット出来る場を得たいと考えたからです。
- 以前、日系の大手企業に勤めていた際には仕事内容にも慣れ一定の評価を頂けていました。ですが、組織の構造上、異動といった仕事内容は会社の裁量で決められ個人のキャリアをハンドリング出来ない不自由さを感じていました。海外では40代でプロ経営者になる人も珍しくない中で、このまま留まると運よく経営層となる機会を得られても50~60代になり、しんどいとも思ってもいました。
- 自分のキャリアやひいては人生を自分の裁量でハンドリング出来る様になりたいと思っていきました。より個の能力が重要視され成長出来る環境で自分を磨き、自分のキャリアを自分の裁量で積み上げていきたいと考えるようになりました。
- そういう想いがあった中、戦略ファームにご縁を頂き入社に至りました。仕事では歯を食いしばる場面も多くありましたが、戦略ファームで経験出来たプロジェクトや得たスキルは自分の財産になっています。
- 戦略ファームの次のキャリアを考えていた際に、コンサルで関わりやすいビジネス面だけでない財務面や、投資先の選定から株主の立場して経営に入り財務結果にコミットしてリターンを上げエグジットまで一気通貫して取り組むPEファンド業界に興味を持ちました。
- これまでの経験やスキルとは異なる面のキャッチアップも必要で大変だと理解していますが、アドバイザリーである立場と比較して、当事者として良くも悪くも現実的な視点で経営にコミットするPEファンドを志望しました。
PEファンドへの転職活動の苦労
- 明確な勝ち筋が見えない中で、自分なりの勝ちパターンを描く必要があった点です。
- PEファンドの選考回数は各社5~6回はあります。選考内容もモデルテスト、ケース面接、ビヘイビア面接と幅広く、それぞれで深掘りされます。
- それらに加え、投資アイデアも問われます。なので、事前準備として各ファンドの投資ポートフォリオの分析はマストだと考えました。投資ポートフォリオを事前に確認したうえで、“自分なら、どうやってバリューアップしていくか?”と考えを一回しして面接に臨まないと、本番での太刀打ちは難しいと感じました。
- 各ファンドでの面接を重ねていくと面接官とのコミュニケーションを通じファンドへの理解が深まりましたが、選考初期の面接はそうはいきません。選考初期は特に対策の負荷が重かったです。
PEファンドの転職活動でしてよかった取り組み
- アプライ前からしっかり対策したことです。先程の通り、PEファンドの選考対策は選考初期が特に負荷が重かったです。
- ですが、面接を重ねるにつれ知識が積み上がりアセット化され、PEファンドへの理解が段階的に深まっていきました。選考終期には、各社の投資ポートフォリオを横断的に俯瞰して捉えられる様にもなり、自分の意見を具体的に持ち面接官とディスカッション出来るようになっていました。
戦略ファームとPEファンドでのケース面接の違い
- 私の体感ですが、戦略ファームの選考でのケース面接では、頭の使い方や論理性が重要視されていたと思います。
- 対して、PEファンドのケース面接では、より現実的に投資先の収益(数字)を上げるための目利きといった商売センスを起点として評価されていると感じました。
- もちろん、前提として因数分解や重要ドライバーを示すといった構造化の能力や論理性も必要になると思います。ですが、コンサルのケース面接で見られていた様な緻密な論理の積み上げというよりはPEファンドのケース面接では、“大局的に見て、結局どうすれば儲かるか?”という視点を示し意見を持てることを評価していると感じました。
- また、PEファンドの選考ではコンサルバックグラウンドでもファイナンス知識をケース面接やモデルテストで見られます。その準備が必要になるのも戦略ファームの選考との違いでしょう。
田中とのPEファンド対策を選んだ理由
(1)初回申し込みまでの経緯
- PEファンドの選考を受けるにあたり、改めてケース面接対策の必要性を感じていたためです。戦略ファームの選考から暫く経ち、テクニカルな側面でケース面接の勘が鈍っていると感じていました。英語を使わないと忘れていくように、ケース面接も暫く離れると勘が鈍ると思います。
- 戦略ファームに入社してプロジェクト(実務)を通して鍛えられる能力は、必ずしもケース面接で求められる能力と同じものでもないと捉えていました。体感ですが、コンサル実務では個別の論点を深く具体的に考えていく力が特に磨かれたと思っています。
- 対して、ケース面接では5~10分といった短い時間制約で企業や事業全体のトップダウンの視点から考えを示す思考ゲームの側面があり、コンサル実務で鍛えられる能力とは異なる能力も必要になると捉えていました。
- そのため、PEファンドの選考でのケース面接に臨むため改めて時間を取り対策をする必要があると思っていました。
- なかでも、PEファンドのケース面接に臨むにあたり、面接前に選考先の投資ポートフォリオのバリューアップを1度考え切るのは大事だと思っていました。自分だけで思考を回すより壁打ちに付き合って頂ける方とのディスカッションを通し、考えを洗練させるのが効果的と思っていました。
- そう思っていた中、知人から田中さんを紹介頂き申し込んでみることにしました。
(2)初回面談から継続の経緯
- 丁寧に寄り添って対策頂けたためになります。
- PEファンドのケース面接の準備では、私としてはファンドの投資ポートフォリオを起点としたバリューアップの考察に取り組みたいと考えました。田中さんは、そういった私の意向に丁寧に寄り添って頂けました。
- 具体的には、田中さんとの面談時の流れとして、私の方で田中さんとの面談で取り組みたいお題(対象企業)を選定し、田中さんとディスカッションさせて頂きました。面談前に考えが纏まっていない際は本当にブレストの柔らかいところから始め、田中さんとのディスカッションを通して考えを洗練出来ました。
- これまで田中さんがPEファンドのケース面接対策をご支援された経験も踏まえ、PEファンドの選考で重視されうる観点に寄り添ってディスカッション頂けたのも助かりました。
田中との対策が選考で活きたこと
- 選考に直接活きました。PEファンドのケース面接は、ファンドの投資先を題材にされることも多く、事前に田中さんとの対策で議論した想定企業(投資先)が面接時の題材となることもありました。面接の際に田中さんと事前に対策したことで出せた回答が面接官に高く評価され、内定を頂けたファンドもありました。
- また、田中さんとの対策で精神的にも自信を持てました。事前に田中さんとのディスカッションで論点を網羅的に洗い出し重要論点を洗練出来ていたため、本番も自信をもって臨めました。精神面での自信は、受け答えの自信として表れていたと思います。
田中とのPEファンド対策をお勧めできる人、できない人
- ケース面接に不安や自分のやり方を疑問に思っていたらお勧めです。
- 逆に、ケース面接対策は必要ないと思えていたり、自分でやり切れそうな人は自分で突っ走るのがよいと思います。この辺りは個々人の性格面も大きいかもしれません。
今後のキャリアのゴール
- PEファンドは投資先のバリューアップに取り組む息の長い事業なので、一旦は転職先のPEファンドで腰を据えてコミットしたいと考えています。
- 投資先のバリューアップへの寄与はもちろん、将来的には投資プロフェッショナルとしての投資先の目利きや、PEファンド業界の中で自社(転職先)をどの様に他のファンドと差別化していくか?、そのための採用をどうすべきか?といったマネジメント層の一員に認められように頑張っていきたいです。
- とはいえ、PEファンドは優秀な人が集まるなかでマネジメント層に就けるのは限られた人数です。先の事でもあるので、PEファンドの仕事を通じた先に新たにチャレンジしたいことが出てくれば、そちらも広く見てみたいと思っています。
終わりに(これからPEファンドを目指す人へのメッセージ)
(1)バリューアップ担当以外の機会もある
- コンサルからPEファンドへの転職ではバリューアップ担当での入社が多いと思われがちだと思います。ですが、実際に転職活動をしてみてミッドキャップやスモールキャプでは、意外にも投資(ファイナンス)担当とバリューアップ担当がいい意味で混ざっていると思いました。
- なので、コンサル出身だからバリューアップ担当だけになるということもなく、投資(ファイナンス)担当としての役割も求められるファンドもありました。新しい仕事にチャレンジ出来る機会があると思います。
(2)キツい仕事を挑戦し乗り越える
- PEファンドの選考では、大変だった仕事や乗り越えたエピソードに面接官も興味を持たれていました。なので、コンサルの仕事、コンサルでなくともこれからPEファンドを目指したい方は、仕事で厳しい局面になったら真正面から乗り越える経験を大事にされるとよいと思います。
- また、選考に関係なくとも大変な仕事へ挑戦し乗り越える事は、自分自身への自信に繋がり人生で大きな意味を持つと思います。
(3)興味があればチャレンジしてみる
- PEファンドに興味があれば自分で蓋を占めずに、チャレンジしてみるのがよいと思います。ここ数年でファンドの数や規模も増大し、各ファンドの採用意欲が高まっていると聞きます。未経験の場合は特に選考プロセスでは厳しく見られますが、何もせず諦めるのではなく、チャレンジしてみる価値はあると思います。
- 投資銀行やコンサルなどのプロファーム出身であっても未経験に変わりなく、そういったバックグラウンドはなくとも「この人は信頼できる」「この人は何かしてくれそうだ」と感じさせるポテンシャルさえあれば、どこかご縁があると思います。その意味で、打率でなく打席を増やすことを重視して前向きに臨むのが吉だと思います。