プロフィール
- 転職時年齢:20代中盤
- 卒業大学:私立大学法学部
- 前職の経験/期間:不動産デベロッパー/3年半
- 転職先:MBB
- 給与はあがったか:+300万/年
- 英語レベル:特になし
戦略ファームを目指した動機
(1) 問題解決に集中できる職業への志向
現職のJTCでは、幸運にも事業・経営企画に携わる機会があり大きなやりがいを感じていました。その中で、問題解決の専門性をさらに磨きたいと思い戦略ファームを志望しました。
(2)成長環境への危機感
一方で現職は、良くも悪くも「決められたレールを正確に走る」ことが重視される環境でした。そのため、自分がよりストレッチされる成長環境に身を置きたいという危機感がありました。
(3)キャリアの幅を拡げたい
学生時代にベンチャーでインターンを経験し、経営に近い距離で事業成長を見られたことで、企業経営に強い関心を持つようになりました。まずは転職先の戦略ファームで生き残ることが大前提ですが、戦略ファーム後のキャリアとして、独立や起業、ベンチャーのCXO、PEファンドといった経営に携わるキャリア形成の可能性を考えると、現職の延長線上では難しいと考えキャリアの機会を拡げる意味でも戦略ファームを志望しました。
対策内容
【ケース対策】
〇対策期間(選考アプライ迄) /3か月程
まずは書籍やネット記事を参考に独学で対策を開始しました。その過程で田中さんの記事を見つけていました。独学から1か月経過した際に田中さんの講座に申し込みました。講座では、自分では気づけなかった盲点を多く指摘いただき、以降の対策の方向性を大きく改善することができました。その後、約2ヶ月準備してアプライしました。
〇選考開始~内定/4か月程度
「自分の現在地を把握したかった」のと「本番で力を伸ばしていく事」を考えていたので、第2志望群から受け始めました。第2志望群アプライから2か月後に選考結果の通知や手応えを感じ初め、第1志望群にアプライをしました。最終的には、第1志望群の複数のファームから内定をいただけました。
第2志望群のアプライから4か月、選考前の対策期間を含めると全7か月程度で転職活動の終了となりました。
【ビヘイビア対策】
職務経歴書やビヘイビアは、ケース対策と並行して、戦略ファーム出身者の書籍を基に戦略ファームが求める人物像を整理しました。その人物像に沿う様に職務経歴書や回答内容を準備しました。
ビヘイビアは、①自分の深堀、②ファームの理解、の2軸で整理しました。特に②ファームへの理解では各ファームのホームページやパートナーの経歴から各ファームの特徴の仮説を立て自分のキャリアビジョンとつなげていきました。ファームの特徴は仮説にはなりますが、自分なりに一次情報を集めて考えること自体が大事だと考えていました。各ファームの取り組みは色々なネット記事もありますがソースが不明瞭な記事も多いです。参考にしつつも、各ファームが発信している情報を起点として纏めていきました。
対策でしてよかった取り組み
(1)メンターから早いタイミングでフィードバックを得る
早いタイミングで自分の現在地を知ること大切だと思います。私は田中さんとの面談で独学では気付かない視点をもらい、その後の対策の方向性が大きく変わりました。
(2)考え方の多面性を鍛える
田中さんとの講座で、「考え方を拡げることが大切」とフィードバックを受け、複数の考え方を持つ大切さに気づけました。それまでは、書籍や田中さんのnoteの模範解答に寄せる事を目指していましたが、そうではなく、模範解答は参考にして問題を多角的な視点で考える事が大事だと気付きました。
本番までに田中さんのnoteの解答例(こちら)を参考に3回はトライしたと思います。とても役立ちました。
フェルミ推定はある程度、認識が揃うアプローチに収斂されていくと思いますが、ケースはより考えの自由度が高まります。
私がしたトレーニングは、例えば、練習ではドライバーを分解して、まずは各ドライバ-に対しての打ち手をどんなに筋が悪そうでも網羅的に出したうえで、マクロ・ミクロの取り巻く環境から絞り込む様な練習をしていきました。それを積み重ね、多角的な考えやスタンスを取り方の感覚を掴んでいきました。
本番では、練習の様に各ドライバーに対しての打ち手を網羅的に並べることはせず、スタンスを取り重要なドライバーに対して打ち手を絞り込んで述べる様にしました。
(3)知識・業界解像度の強化
戦略ファームの選考では、よく地頭が見られると目にしますが地頭だけではなく定石や知識の蓄積も大切です。
ケース対策の終盤で、ある程度考え方の多面性が出てきて伸び悩んだ際に、戦略ファームが出版している経営アジェンダや業界の見立てに纏めた書籍を読むことで業界毎の解像度が上がり、ケース面接の考え方に役立ちました。
また、複数の業界の傾向が頭に入ることでアナロジーも利かせやすくなり効果を感じました。
(4)第2志望群から選考を始める
選考では第2志望群からアプライして本番の感覚を磨いたのが良かったです。田中さんとの面談は、私の成長の為の質問や必要な考えを促してくれますが、本番の選考はそうではありませんでした。
本番では当然ですが私の力を引き出すというよりは、選考のふるいにかけられるので、考えの方向性が悪い場合にヒントはもらえず、そのまま誤った方向で議論が進みます。
結果、選考で見送られるシビアさを感じました。本番では、面接官の顔色やリアクションを察しながら自分から方向転換を示し軌道修正をする必要性を実感しました。
本番の経験を通じて、自分から議論をリードする必要性や、話す内容の緊張感を感じ、第1志望群を受ける前に対策の感度が上がったのが良かったです。
なお、第2志望群だからといって選考が簡単ということでは全くなく、私もご縁がなかったファームも多くありました。今振り返ると、初めに受けたファームが全部の選考を通して最もケースが難しくご縁が無く落ち込んでいましたが、当時の自分に落ち込み過ぎる必要はないと声をかけたいです。
やっておいた方が良かった対策
ビヘイビア対策の準備が不足していました。選考で、「コンサルを志望するならば当然に自社や業界の課題について普段から考えているよね?」といった姿勢が問われることがありました。思い付きベースの回答になるなか、想定以上に深堀りされ焦る場面が多かったです。
コンサル転職対策道場のよかったところ
(1)多角的な思考の重要性に気づけた
田中さんとの面談では、ベーシックなお題を用意いただいてトライしましたが、田中さんから色々な視点で深掘りされ、「こういった観点が問われるのか」と気づきが多かったです。
正直、ケースを甘く見ていた面もあり、認識を変えられました。色々な角度で田中さんから突っ込みが入り、田中さんから「脳に汗をかいてください」といった言葉が印象的で残っています(笑)
(2)自信がついた
田中さんからのフィードバックでは改善点と良い点の両方をもらえました。「自律的に考える力が強く、特にディスカッションが強いです」と田中さんから良かった点でのフィードバックを貰え自信がつきました。私自身、ディスカッションになると頭が回りノッてくる感覚があったので、言葉をもらえたことで自信をもって本番でも臨めました。
一方で、田中さんから褒めて頂いたものの、改善点もたくさん指摘いただいたので、「褒めてもらった箇所はお世辞かな?」とも思ってしまっていました(笑)
コンサル転職対策道場をおすすめできる人、できない人
仕上がり具合に応じて田中さんに調整いただけると思いますが、出来れば書籍でケース対策をしてから受講するとフィードバックがよりクリアに刺さり効果的かもしれません。
今後のキャリアのゴール
自分で選択権をもってキャリアを拡げていきたいです。まずはファームで生き残り、マネージャーを目指して案件を選べる位になる様に認められたいです。その先に、将来の状況や関心によって、ベンチャーのCXOやPEファンド、独立・起業といった選択肢も取れるようにしていきたいと思います。
終わりに(これから戦コンを目指す人へのメッセージ)
(1)戦略ファーム対策で鍛える思考力はどんな仕事にも活きる
選考結果がどうであれ、戦略ファームで目指す過程でフェルミ・ケースで鍛える頭の使い方は、どの職業でも活きると思います。
私自身、実際にケースの対策をし始めてから現職の仕事の整理が進み、俯瞰して会社や仕事を捉えられるようになり現職での効果も感じました。選考結果に関係なく、目指す過程そのものに価値があると思います。
(2)キャリアの幅が拡がる
私もこれから戦略ファームで働く身ではありますが、戦略ファームへの転職する事はキャリアパスが拡がると考えています。長いキャリアで見た時に戦略ファームに身を置いたことで後々の選択肢が拡がってくると思います。事業会社に戻るにしてもプロモーションが早まったりと仕事の選択肢が増えると思います。
